武四郎が収集した古銭 松阪の記念館 子孫寄託、初の展示 三重

【松浦武四郎の古銭コレクションを示す山本主任学芸員=松阪市小野江町の松浦武四郎記念館で】

【松阪】松浦武四郎記念館はこのほど、武四郎が収集した古銭を子孫から寄託され、三重県松阪市小野江町の同館で展示を始めた。期間は11月4日まで。長円形の大形金貨「享保大判」など187点と関連著作など28点を展示している。

同館近くに生家がある松浦武四郎(1818―1188年)は幕末に蝦夷地を探検して地図を作り、明治政府の役人として北海道の名前を提案した。明治時代は東京で暮らし、古銭収集に熱中し、日本有数のコレクターとして知られた。集めたほとんどは旧大蔵、宮内両省に寄贈し、一部は東京・神田五軒町の自宅で家宝として保管されてきた。生誕200年を機に子孫の東京・松浦家が同館に寄託した。

山本命主任学芸員は「展示は初めてのものばかり。古銭の拓本がある収集目録が21冊ある。趣味にしては意識が高すぎる。当時の古銭収集家番付では別格扱い」と説明。南米ウルグアイやヨーロッパのコインもあり、「開国して貿易する際に相手の国の貨幣を知らないと損すると書いている。貴重な古銭コレクションをぜひご覧ください」と呼び掛けている。