開票中にスマホ操作 名張市議選 男性職員、手引きで禁止 三重

【名張市議選の開票作業=26日、同市夏見で】

任期満了(30日)に伴う三重県の名張市議選(定数18)の開票作業に当たっていた市の男性管理職がスマートフォンを操作していたことが分かった。市選管は職員が開票作業中に外部との連絡を取らないよう、手引きなどで携帯電話の使用を禁止している。この男性は「前回の結果を調べていた」とスマートフォンを操作したことを認めつつも、「外部とは連絡していない」と説明。市は「あらぬ疑いを持たれかねない行為」とし、男性を口頭注意した。

市選管によると、男性は計数機を通過した候補者の得票数を用紙に記入する作業を担当。本紙記者が目撃した範囲では、男性は開票開始から約1時間半が経過した26日午後11時ごろ、ズボンのポケットに入れていたスマートフォンを取り出して操作した。

その後も複数回にわたり、ポケットからスマートフォンを取り出して操作。スマートフォンを作業台の上に置いて操作する場面もあったほか、同僚との談笑も目立った。開票所となった市総合体育館には当時、50人ほどの市民が開票作業の傍聴に訪れていた。

本紙の指摘を受けた市選管が27日、男性に事実関係を尋ねたところ、男性は開票作業中にスマートフォンを操作したことを認めた。「前回市議選の投票者数などを知りたくて、空いた時間に操作していた。外部と連絡は取っていない」と説明したという。

本紙の調べでは、県内14市の選管は全て、開票中の携帯電話の使用を禁止している。津市や尾鷲市では持ち込みも禁止。名張市は携帯電話の電源を切るよう記載した手引きを開票作業に当たる職員に配布し、事前の説明会でも注意を呼び掛けていた。

市選管の我山博章事務局長は取材に「外部との連絡を取っているのではと疑われかねず、好ましくない行為だと考えている。二度としないよう、本人に注意した。これまでも開業作業の注意点は事前に説明してきたが、再発防止を徹底したい」と話した。

県選管事務局は「スマートフォンの持ち込みは法的に禁止されているわけではなく、各選管のルールに委ねられているが、開票作業中に使用すれば憲法や公職選挙法に規定される投票の秘密保持という観点からは好ましくない行為だと考えられる」としている。