被害の大きさ実感 東日本大震災 中高生、現地活動を報告 三重

【東日本大震災の被災地での活動を鈴木知事(手前)に報告する中高生ら=三重県庁講堂で】

東日本大震災の被災地を訪問した三重県内の中高生が26日、県庁講堂で鈴木英敬知事に現地での活動を報告した。「東日本大震災による被害の大きさを改めて感じ、普段からの防災が大切だと思った」と述べ、学校で防災活動に取り組む決意を語った。

被災地の訪問には中学校11校から12人、高校16校から25人の計37人が参加。6―8日まで宮城、福島の両県を訪れ、津波で児童74人が犠牲になった旧大川小(宮城県石巻市)を見学したほか、現地の語り部から被災体験を聞いた。

県立松阪商業高3年の飛矢地彩華さん(17)=松阪市岡山町=は「学校全体で防災を学ぶことが大事だと思った」と報告。現地で体験した避難所運営のシミュレーションゲームを学校活動に取り入れることを提案したいと説明した。

東員町立東員第二中3年の中橋実咲さん(14)=同町笹尾=は、現地の語り部で旧大川小に通っていた次女=当時(12)=を亡くした元中学教諭、佐藤敏郎さんについて「娘を亡くしたのに被災体験を語ろうという前向きな姿に感動した」と振り返った。

報告を聞いた鈴木知事は「被災地での体験を一人でも多くの人に伝え、自分がやらなければならないと感じたことを行動に移してほしい」と述べた。

県教委は平成24年度から宮城県と中学生同士が交流する事業を実施。28年度以降、県内の中高生を東日本大震災の被災地に派遣している。県教委によると、この事業で本年度までに108人の中高生が被災地を訪問した。