津 「榊原信濃守の塚跡」石碑を除幕 歴史知るきっかけに 三重

【「榊原信濃守塚跡」の石碑を除幕する奥山会長(手前左)ら=津市榊原町で】

【津】南北朝時代に現在の三重県津市榊原町を拠点とした榊原信濃守の塚跡を示す石碑の除幕式が24日、同町であった。

榊原氏は三河の武将・仁木氏が現在の榊原町に城を築き、姓を榊原に替えたのが起こりと言われる。一族には徳川四天王として活躍した榊原康政公がおり、同町は榊原姓の発祥とされている。

郷土史に精通する榊原郷土を守る会の増田晋作さん(80)は、榊原信濃守興経なる人物が天文年間に同町の射山神社を造営した記録や、現在は残っていないものの明治時代の絵地図に「榊原信濃守塚」と書かれた場所があることを把握していた。

今年3月に横浜から訪れた榊原姓の男性に「塚の場所を知りたい」と尋ねられたことをきっかけに石碑の話が持ち上がり、絵地図を基に射山神社一乃鳥居跡の隣に石碑を建立。同神社境内にあった高さ約70センチ、幅約80センチの石を使い「榊原信濃守塚跡」と刻み費用は増田さんと同会の田中萬年会長(75)が負担した。

除幕式は地域の団体で構成する「榊原の地域振興を考える会議」(奥山智喜会長)が呼び掛け、関係者約20人が出席。同神社による除幕の神事で完成を祝った。

奥山会長(70)は「500年の歴史がある榊原姓発祥の地をもう一度皆が知ることで活性化につなげたい」、増田さんは「これをきっかけに榊原の歴史の研究がもっと深まるといい」と期待を寄せた。