三重県 犬猫の苦情処理簿盗難 11人1団体の個人情報流出

【個人情報の流出を陳謝する林所長(左)ら=三重県庁で】

三重県は23日、犬猫をめぐるトラブルの相談者ら11人1団体の個人情報が流出したと発表した。鈴鹿保健所保健衛生室の30代男性獣医師が苦情処理の書類を公用車に置いたままにしたところ、盗まれた。書類には関係者の個人情報が記されていたが、今のところ被害の報告はないという。

県によると、盗まれたのは動物の苦情処理簿。バインダーにつづった17件分の苦情処理簿のうち、4件分の書類がなくなった。野良猫のふん尿被害に関する苦情3件と犬の放し飼いに対する苦情1件で、相談者と苦情先の氏名や住所、電話番号が記載されていた。

男性獣医師が19日午後6時15分ごろ、公用車の軽トラックの助手席に苦情処理簿を残したまま同保健所の駐車場に止め、帰宅。20日午前9時ごろ、委託業者の50代男性職員が敷地内に苦情処理簿やバインダーが散乱しているのに気付いた。軽トラックのドアや窓は壊されておらず、助手席のドアが10センチほど開いていた。金目のものは置いていなかった。

県の内規では苦情処理簿を保健所の事務所で保管すると定めているが、男性獣医師は助手席に置いたままで事務所に返却しなかった。男性獣医師は県の聞き取りに対し、運転席の施錠は確認したが、助手席の施錠は確認した記憶がないと話しているという。

県は20日、鈴鹿署に盗難の被害届を提出。22日までに苦情処理簿に記載されていた11人1団体に謝罪した。

林宣男所長は県庁で記者会見し「苦情の当事者間でトラブルを生む可能性がある。関係者に迷惑を掛け、申し訳ない」と陳謝した。