高校生、県議会で質問 議事堂に40人、議員を相手に 三重

【「みえ高校生県議会」で質問する生徒ら=三重県議会議事堂で】

三重県内の高校生が議会活動を体験する「みえ高校生県議会」が21日、県議会議事堂であった。11校の40人が県南部の人口減少や防災意識の向上などをテーマに質問。県内にあるギネス認定の施設が誘客の資源として十分にアピールされていないなど、新たな課題が浮き彫りになる一幕もあった。

議会活動の発信と施策への反映を目的に2年に1回のペースで実施し、3回目となる。生徒らは本会議場の演壇で、県内の課題や県の施策などについて質問。3人の生徒が交代で議長役を務めた。各分野の常任委員長を務める県議らが答弁に立った。

県南部の人口減少をテーマに質問した津田学園高(桑名市)の生徒らは、全校生徒に実施した県南部のアンケート結果を紹介。「県南部に魅力を感じる」と答えた生徒が全体の6割に上る一方で「県南部に行きたい」との回答は3割にとどまったと報告した。

「観光資源の持続的な活用」をテーマに質問した県立四日市南高の生徒らは、世界最多の星を映し出すギネス認定のプラネタリウムが四日市市内にあると紹介した上で「広報に生かされておらず、大きな損失。ほかにも同様の物があるのでは」とただした。

これに対し、戦略企画雇用経済常任委の芳野正英委員長は、県観光連盟のホームページ「観光三重」と、このプラネタリウムが連携できていないと指摘。「ギネスに載っていることなどが宣伝できるよう、しっかり取り組む」と約束した。

井戸畑真之環境生活部長は「授業やボランティア活動などで感じたことを元に幅広いテーマで質問してもらった。前例にとらわれない皆さんの意見を県政に生かしたい」と講評。森脇建夫教育委員は「若者の力に心強さを感じた」と語った。

外国人住民の受け入れや海外からの観光誘客をテーマに質問したセントヨゼフ女子学園(津市)1年の瀬分葵さん(16)は「貴重な経験ができて良かった。同世代の生徒はいろんな考えを持っていてすごいと思った。これを機に県政への理解を深めたい」と話した。

<記者席>妙にリアルな議長役
○…高校生の率直な質問が議員と当局をうならせる「みえ高校生県議会」は2年に1度の恒例行事だが、今年は妙にリアル。日ごろの県議会を再現したような一幕が議場を沸かせた。

○…その一幕を演じたのは、議長役を務めた暁高校二年の水谷友香さん(16)。答弁中に持ち時間がなくなった芳野正英県議に対して「簡潔にお願いします」とくぎを刺した。

○…傍聴の議員らは「いつもの議会みたいだ」と爆笑。芳野議員が取材に語った説明も「自分の言葉で話したら、つい長くなってしまって」と、県幹部らの説明とそっくりだった。

○…水谷さんは「持ち時間がゼロだったので、戸惑いながらも言ってしまった」と控えめに語りつつも「仕切るのって楽しい」と満足げ。県議会で初となる女性議長の誕生も近いか?