爆発事故から15年 RDF発電の安全へ誓い 桑名で追悼式典 三重

【安全記念碑に献花する鈴木知事=桑名市多度町力尾で】

三重県桑名市多度町力尾の三重ごみ固形燃料(RDF)発電所で消防士ら7人が死傷した爆発事故から15年を迎えた19日、発電所の敷地内で追悼や安全祈願の式典があった。鈴木英敬知事が6年ぶりに出席。RDF発電事業が来年9月に終了した後の式典について「事故を風化させないことが大前提」と述べ、遺族の意向を聞いた上で継続の可否などを判断する考えを示した。

式典には、事故で死亡した消防士の遺族や事業を実施している県企業庁、施設を運営している富士電機(東京)などから約50人が出席。代表者らが安全記念碑に献花し、全員が1分間の黙とうをささげた。

式典は毎年開いているが、鈴木知事は平成24年以来2回目の出席。「事業は来年9月に終了するが、安全で安定に運転する。事故の教訓と反省を風化させない」とする「誓いのことば」を読み上げた。

鈴木知事は式典後の取材に「事故から15年の節目を迎えたことや来年9月の事業終了を踏まえ、安全運転を決意しようと参列した。亡くなられた方々に、あらためて追悼の意を表したいと思った」と述べた。

その上で、事業終了後も事故の教訓を伝える取り組みを続けるかについて「遺族の意向をしっかりと尊重することや、事故の教訓と反省を風化させないことを大前提に、どうするかを考えたい」と述べた。

また、事業終了後に「県としての総括」を、あらためて発表する考えも示した。「2人の命が失われたことは痛恨の極み。政策は一定の成果もあったが、功罪相半ばと言わざるを得ない」などと述べた。

事業は北川正恭知事時代の平成14年12月に始まったが、翌年8月に施設内にあるRDF貯蔵庫で火災が発生。消火作業中に爆発。二人の消防士が死亡し、5人の作業員が重軽傷を負った。

事業に参加する市町などでつくるRDF運営協議会(会長・山神秀次企業庁長、14人)は先月19日の総会で、32年度末に予定していた事業の終了時期を1年半前倒しして来年9月にすることを決めた。