鈴鹿 大黒屋光太夫の企画展 初公開の直筆扇子も 三重

【初公開となる光太夫直筆の扇子=鈴鹿市若松中1丁目の大黒屋光太夫記念館で】

【鈴鹿】江戸時代にロシアに漂着した三重県鈴鹿市出身の船頭、大黒屋光太夫を紹介する企画展「知っておどろき!大黒屋光太夫」が、同市若松中一丁目の大黒屋光太夫記念館で開かれている。館蔵品を中心に、初公開の直筆扇子など資料45点を展示している。10月14日まで。

直筆扇子の書は文化14(1817)年、光太夫が67歳の時に書いた。ロシア文字で中国の詩人、李白の名が記されている。5月に市民が寄贈した。

光太夫がゲストとして招かれた西洋式新年会の様子を描いた明治35(1902)年の「芝蘭堂新元会図」、光太夫らがロシアについて質問を受けている様子が挿絵に描かれている明治25(1892)年の児童本「日本漂流譚」など、貴重な資料が並ぶ。

所管する同市文化財課では「子どもたちにも分かりやすい展示を心がけた。光太夫の力強い生きる力を感じてもらえれば」と話していた。

大黒屋光太夫(1751―1828年)は江戸時代に漂流し、日本で初めてロシアを見て帰国した船頭。帰国後はロシアや西洋の体験者として、蘭学者などに大きな影響を与えた。