鈴鹿の殺人事件 殺害後に偽装工作図ったか 妻への疑いそらす目的 三重

三重県鈴鹿市稲生塩屋一丁目の住宅駐車場に停めてあった軽ワンボックス車内で5月、この家に住む解体作業員横山麗輝さん(25)が遺体で見つかった事件で、殺人の疑いで逮捕された鈴鹿市住吉二丁目、会社員上山真生容疑者(29)が、自宅での犯行に見せかけるために偽装工作を図っていた疑いが強いことが16日、捜査関係者への取材で分かった。同じく殺人容疑で逮捕されている麗輝さんの妻で飲食店経営横山富士子容疑者(46)=同市稲生塩屋一丁目=への疑いの目をそらすためとみて詳しく調べている。

捜査関係者によると、麗輝さんの自宅玄関からは、これまでに麗輝さんのスマートフォンと度入りのメガネ、また携帯電話のケース内からはカード式の自宅の鍵が発見されている。

麗輝さんの遺体は車内で見つかっており、また麗輝さんが死亡直前までこれらの所持品を手元に置いていた可能性が高いことから、遺体を自宅まで車で運んだ上山容疑者が、殺害現場を富士子容疑者の経営するスナックではなく自宅に見せかけるため、意図的にこれらの所持品を置いた可能性が高いとみて調べている。

また犯行前の2月には、富士子容疑者が無料通信アプリLINE(ライン)で「殺してしまいそう」と送り、上山容疑者が「君が手を汚す必要はない」「やるなら俺がやる」などと返信していたこともスマートフォンの通信データ解析から分かった。犯行を事前に計画していた可能性があるとみて詳しく調べている。

県警は同日、富士子容疑者と上山容疑者を殺人と殺人未遂の疑いで、また富士子容疑者の実母である無職横山愛子容疑者(69)=鈴鹿市稲生塩屋二丁目=を殺人未遂の疑いで、各留置先の警察署から津地検へ身柄を送検した。