南伊勢町 火振り「勇壮」 江戸時代からのお盆行事 三重

【燃え盛る麦わらを勇壮に振り回すお盆行事「火振り」=南伊勢町泉で】

【度会郡】三重県南伊勢町泉区(林繁歳区長)の泉農業研修施設前広場で14日夜、江戸時代から始まったとされるお盆行事「火振り」があった。

お盆の14日に実施するので先祖供養の意味や、竹に付けた紙垂(しで)が神道のシンボルであることから、神仏混合の名残りがある行事と考えられており、大地を清めて豊作を祈る行事ともいわれている。

この日は念仏供養が営まれた後、「親」1人と「コヘイ」2人の計3人の若者が火振りを披露。白地の浴衣に鉢巻き姿の親とコヘイが「ヤー、ヤー、ヤー」という勇ましい掛け声とともに入場した。

親が長さ約8メートルの竹の両側に束ねた麦わらに火を付けて担ぎ、地面すれすれに大きく3回振り回した後、反対側に向きを変えて3回振り回すと、コヘイも親の動きに合わせて紙垂を付けた約4メートルの竹を回した。燃え盛る麦わらを勇壮に振る姿に、観客から「頑張れ」と声援が送られた。

林区長(62)は「周りを見てもこんな行事はないので、できる限り残していきたい」と話していた。