南伊勢町 映画「青夏 きみに恋した30日」 ロケ地巡るマップ作製 三重

【映画「青夏」やロケ地マップをPRする弓場係長(右)ら=南伊勢町役場南勢庁舎で】

【度会郡】高校生たちのひと夏の純愛と成長を描いた映画「青夏 きみに恋した30日」(古澤健監督)が全国で公開されている。同映画は三重県の伊勢志摩地域を中心に撮影。ロケ地となった市町では、映画を通じた地域のPR効果に期待を寄せている。

青夏は、葵わかなさんと佐野勇斗さんが主演。夏休みを祖母の家で過ごす都会の女子高生と田舎の男子高生が出会う期間限定のラブストーリー。鳥羽市、志摩市、南伊勢町、度会町、大紀町でロケが行われた。

中でもメインロケ地となった南伊勢町では、これまでも宮崎あおいさん、向井理さんが夫婦を演じた「きいろいゾウ」、榮倉奈々さん、豊川悦司さんが出演した「娚(おとこ)の一生」などが撮影されていて、自治体も映画の誘致や撮影に関する支援に力を入れている。

青夏の撮影は4月2―27日まで各地で行われ、南伊勢町は2人で湖を見た場所、デートをする夕暮れの海岸など8カ所がロケ地として採用。映画内で登場するそば屋や酒店は地元の古民家が活用された。

同町観光商工課の弓場悟係長(51)によると撮影時には職員が同行し、撮影地の許可や交通整理などさまざまな部分で協力。「一緒になって作品を作り上げる経験は勉強になった。映画の中だけでなく、実際の撮影場所を訪れて町の良さを見てもらいたい」と話す。

同地域に映画などを誘致する「伊勢志摩フィルムコミッション」を運営する「伊勢志摩観光コンベンション機構」は、撮影地を映画シーンと共に紹介するロケ地マップ1万部を作製し、県内の上映館やロケを行った市町の観光課、観光協会などで配布。担当者は「ロケ地マップを利用して伊勢志摩を知ってもらい、『青夏』を肌で感じてもらえれば」と呼び掛けている。

同機構は、明和町の映画館「109シネマズ明和」があるイオンモール明和で10日、青夏の公開に合わせたイベントを開く。撮影で使用した備品の展示や映画を見た人が対象の抽選会などを実施する。