人手不足解消へ協力強化 中経連と三重県、事業承継推進も

【あいさつを述べる豊田会長(奥)=津市大門の津都ホテルで】

中部経済連合会(中経連)は7日、三重県津市大門の津都ホテルで鈴木英敬知事や県幹部と懇談した。双方が事業方針や重点施策について説明した上で、県内の課題について意見を交換。人材の確保や中小企業の事業承継などで協力を深める方向性で一致した。

中経連は行政と意見交換する場を持とうと昭和58年度から毎年、東海5県や名古屋市とそれぞれ懇談会を実施。中経連からは豊田自動織機会長の豊田鐵郎会長や百五銀行会長の上田豪副会長ら執行部13人、県からは鈴木知事や幹部職員10人が出席した。

懇談会では、豊田会長が「このままでは世界に取り残されてしまうのではないかという危機感がある。中部圏に世界からさまざまな人を呼び込み、交流を生み出したい」とあいさつ。交通ネットワークの整備や企業の防災対策で県に協力を求めた。

鈴木知事は「東海地方で全国高校総体(インターハイ)が開催されているのを機に、スポーツで盛り上げたい」と強調。県内の課題として事業承継を挙げ「企業が廃業することで、その企業が持つ技術や販路、地域の雇用が失われるのはもったいない」と述べた。

中経連側は中小企業を中心に人手不足が深刻化しているほか、事業承継が困難になっている問題を指摘。外国人労働者の活用を訴えた。県は事業承継の先行事例を生かす方針や、外国人労働者を活用しやすい仕組みづくりに取り組む考えを示した。