
女子バスケットボールで同校初、三重県勢としても1973年の三重インターハイ3位の津女子以来45年ぶりの準決勝に勝ち上がった四日市商は、22度のインターハイ優勝を誇る桜花学園(愛知)に61―94で敗れた。
ルーズボール、リバウンドへの高い集中力と、個々の高いシュート力で旋風を巻き起こしてきた。3回戦でシード校の大阪薫英女学院を退けると、準々決勝では全国優勝経験のある東京成徳大を下した。
ただ、177センチのセンター堀江ゆうみを除けば決して大型チームではない。連日の激戦の影響で横山俊幸監督は「選手はばてているという印象があった。シュートもぶれていた」。第1ピリオドでは桜花学園と互角の戦いを演じるが、「選手が苦しそうに見えた」(横山監督)第2ピリオドで得点を伸ばせず、大量リードを許した。
試合後、井谷彩良主将は「最後まで諦めずルーズボールを追い続けることはできた」と手応えも口にした。全国大会の準決勝を経験し「今まで見たことのない景色が見られた」と喜ぶ一方で「ここで満足したらダメ。もっとシュートを確実に決めきって、次はリベンジできるよう頑張る」と、年末のウインターカップを見据えた。