たいまつ投げ無病息災願う 熊野で伝統の「紀和の火祭り」 三重

【火のついたたいまつを回す参加者=熊野市紀和町小川口の北山川河川敷で】

【熊野】五穀豊穣や無病息災などを願う「紀和の火祭り」(同実行委員会主催)が4日夜、三重県熊野市紀和町小川口の北山川河川敷で開かれ、市内外から約3千人(主催者発表)が訪れた。

火祭りはもともと、いかだ師の安全祈願のために開かれていたとされる。一時中断したが、平成元年に復活し、今年で30回目を迎えた。

祭りではコーラの早飲み対決やダンス、太鼓などのステージショーがあり、会場を盛り上げた。

午後9時から「柱まつり」が始まり、参加者50人は輪になって高さ約20メートルのスギの木に取り付けられたかごをめがけて火のついたたいまつを手で回しながら投げ入れた。かごから火花が上がると、歓声が上がった。

かごの中にたいまつを入れた会社員瀧本充隆さん(25)=同市有馬町=は「無心で投げた。まさか入ると思っていなかったのでうれしい」と笑顔だった。

岡本尚実行委員長(44)は「祭りのスタッフは少なくなってきたが、40回目を迎えられるように頑張っていきたい」と話した。