子どもに救急教育 津市、3者プロジェクト 全国初、家庭学習と体験組み合わせ 三重

【記者会見に臨む前葉市長(右)と今井センター長=津市役所で】

【津】三重県の前葉泰幸津市長は3日の定例記者会見で、三重大医学部付属病院救命救急センターと市消防本部、市教委の三者で「子ども救急教育プロジェクト」を立ち上げたと発表した。小学5・6年生を対象に、心肺蘇生法や応急手当など救急について、家庭学習と体験学習の両方で学ぶ教育プログラムを実施する。家庭学習と体験学習を組み合わせた救急教育は全国初という。

センターは救命率を向上させようと、平成26年から、救急の技能を競う「子どもメディカルラリー」を実施してきた。救急の知識を広めるため、メディカルラリーに家庭学習の要素を加えることを考案。今回市消防本部や市教委と協力して事業を立ち上げた。

プロジェクトでは、心肺蘇生法や応急手当など救急の知識をまとめた「きゅうめいノート」を500部作成し、夏休み前にモデル校六校に配布した。親子で一緒に学んでもらう。希望する約30人は11月の子どもメディカルラリーに参加し、救急を体験学習する。

前葉市長は「救急は市もセンターも大切と思っている分野で、お金では解決できない。三者が一体となって進めることで全国的にも先進的なプロジェクトになった」と強調。「救急の知識を持つ人を増やすことで、救命率を向上させたい」と語った。

会見に同席した今井寛センター長は市教委と協力した利点を「子どもにも分かりやすいテキストを作ることができた」と説明。「多くの人に救急の知識があればより多くの命を救うことができる。県内の市町でプロジェクトを広めたい」と語った。