70歳節目に作品集出版 世古さん、絵画や造形 樹木モチーフ、107点創作 三重

【樹木を題材にした作品を収めた作品集を手にする世古さん=伊勢市中之町で】

【伊勢】樹木をモチーフにした造形や絵画作品の創作を続ける三重県伊勢市勢田町の世古富保さん(70)が、70歳の節目に作品集を出版した。

世古さんは小学生で油絵を始め、大学時代、本格的に創作活動を開始した。大学卒業後、伊勢市役所に勤務しながら趣味で創作を続け、現在は市の資料館で館長を務める一方で作品づくりに力を入れる。これまで、県内をはじめ、東京や名古屋などでも個展を開いてきた。

樹木の作品は、35年前から手掛けている。伊勢神宮周辺で育ち、神宮徴古館の大樹の下で遊び回った幼いころの心地良い記憶が、創作のテーマになった。自身が気に入った大木を撮影し、その画像をベニヤ板に投影して樹皮の模様を描き写し、石こうなどを使って立体的にかたどって着色していく。「自然が作り出す樹皮の模様を借りて、イメージを形にする」という。

作品集には、35年間の創作から107点を収録。市や県立図書館などに寄贈した。世古さんは「集大成ではあるが、終わりではなく次の段階へのステップ。70歳にしてまだ夢を追い続けたい」と意欲を語った。