台風12号、伊勢に上陸 三重県内暴風雨、3人けが

【天井板の一部が落下したタクシー乗り場=津市の津駅東口で】

台風12号は29日未明、伊勢市付近から本州に上陸して西日本に西進した。三重県内では男女3人が軽傷を負ったほか、最大約9万7千戸で停電が発生した。

県によると、津市垂水では風に飛ばされたアルミ板に当たり、男性(21)と女性(52)がそれぞれ左ほおと左手に切り傷を負った。同市大門では停電中に自宅敷地内を歩いていた男性が転倒し、右手首を骨折する重傷を負った。

建物では、津市羽所町の津駅東口タクシー乗り場の天井板が落下したほか、同市大門商店街のアーケードの一部が落下した。住宅被害は木曽岬町で一棟の窓ガラスが割れたほか、松阪市と玉城町で3棟に屋根瓦が飛ばされるなど被害があった。名張市では7棟で床下浸水が発生した。また雨やのり面崩落などにより県道と県管理国道計21カ所で通行止めとなった。

交通ではJRと近鉄の一部路線、津エアポートラインや鳥羽市営定期線など船の便が運行を見合わせるなどした。

午前4時半を最大に10市町14万8084世帯34万36人を対象に避難勧告・避難指示情報が発令され、27市町で1224世帯1661人が避難した。

中部電力によると、午前3時現在で津市などを中心に最大9万6810戸で停電が発生し、信号機が停止するなど混乱があった。午後7時現在も津市や伊賀市など約1220戸で停電が続いている。

津地方気象台によると、南伊勢では同日午前1時ごろ、観測史上最大となる1時間当たり91・0ミリの猛烈な雨が降った。松阪市でも午前2時ごろ、1時間当たり68・0ミリの非常に激しい雨が振り、観測史上最大値を更新した。午後1時までの24時間の雨量は多い順で津笠取山177・0ミリ▽南伊勢172・5ミリ▽志摩阿児129・0ミリ―。津では最大瞬間風速で34・5メートルの風が吹いた。