「くき漬け」の生産最盛期 東紀州の伝統食、シャキシャキ食感 三重

【くき漬け作りに取り組む従業員=紀北町便ノ山の加工場で】

【北牟婁郡】NPO法人「ふるさと企画者」の加工場(三重県紀北町便ノ山)で、伝統食「くき漬け」の生産が最盛期を迎えている。

くき漬けは、サトイモの仲間であるヤツガシラの茎を赤シソと塩で漬け込んで作る。昔から同町や尾鷲市で食べられており、さっぱりした味とシャキシャキとした食感が特徴だ。

同法人が同所の5アールの畑で栽培している。3月に種芋を植え付け、今月中旬から収穫を始めた。昨年より224キロ多い500キロの収穫を見込んでいる。

27日は同法人の田上至理事長(56)らが早朝から茎を刈り取って40キロを収穫。水洗いして茎を転がしながら塩でもむ作業を行った。加工場では従業員がシソに漬け込んでいた茎を手作業で皮をむいたり刻んだりした。

田上さんは「高齢化で作り手が減っているが、伝統食を作り続けていきたい。今年は天候が良く、生育が良い。おいしいくき漬けができたので食べてもらいたい」と話していた。

くき漬けは同町の道の駅や観光物産施設「夢古道おわせ」(尾鷲市向井)などで販売している。