全国初のアラメ入札会 松阪で三重漁連、高値で落札

【入札会に出品されたアラメ=松阪市中央町の三重漁連のり流通センターで】

【松阪】三重県漁連は27日、松阪市中央町の三重漁連のり流通センターで全国初となるアラメの入札会を開き、7組合が約17トンを出品した。海女の減少に伴い採取量が減っているため、適正価格で生産量の維持を図ろうと相対販売から入札に変えた。これまで1キロ500円ほどだったが、この日は平均894円で落札された。10月まであと3回開催する。

アラメはコンブの仲間で茨城県から紀伊半島にかけて生息し、高さ1―1.5メートルに育つ。水深2―3メートルに大群落を形成し、アワビやサザエの餌となっている。主産地の鳥羽、志摩両市で海女が7、8月に採取し、海岸に天日干しされる。全国の生産量のほとんどが県内。「刻(きざみ)あらめ」に加工し、全国へ出荷している。伊勢神宮へ「神饌(しんせん)」として供えられてきた。

県内生産量は平成6年度に860㌧あったが、海女の減少のため下降し、昨年度は10分の1の85トンまで落ち込んだ。生産者のあらめ生産流通推進委員会と問屋でつくる県あらめ協同組合の間で相対販売をしていたが、生産者側が入札を強く要望し、実現した。

入札会には商社などから約30人が参加。波切や甲賀、国崎など各浜の見本が並び、品質を確かめた後、入札を実施。最高値は1018円を付けた。

県漁連の湯浅雅人会長は入札前にあいさつし、「日本一の生産量だったが、海女さんが減ってきて減産の一途で危機感がある。火を消さない」と訴えた。