妻の店の床にも血痕 「睡眠剤飲ませた」 鈴鹿の男性遺体遺棄

【死体遺棄容疑で身柄を送検される上山容疑者=鈴鹿署で】

鈴鹿市稲生塩屋一丁目の住宅駐車場にとめてあった軽ワンボックス車内で5月、この家に住む解体作業員横山麗輝さん(25)が遺体で見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された妻の富士子容疑者(45)が経営するスナックの床から、麗輝さんのものとみられる血痕や尿の跡が見つかっていたことが26日、捜査関係者への取材で分かった。麗輝さんが店内で殺害された後、死体を自宅駐車場に遺棄されたとみて調べている。

県警はこれまでに、麗輝さんの遺体を遺棄したとして、妻の富士子容疑者と、その交際相手の会社員上山真生容疑者(29)=鈴鹿市住吉二丁目=を死体遺棄容疑で逮捕している。

捜査関係者によると、県警が6月上旬に店を家宅捜索した際、1階と2階の複数の場所で血痕と尿が見つかったという。

麗輝さんは5月13日午前5時10分ごろ、車の後部座席で首に延長コードを巻かれた状態で遺体となって発見された。司法解剖の結果、死因は頸部(けいぶ)圧迫の窒息死で、首に抵抗した際にできるひっかき傷があったほか、手足に出血を伴う傷があり、下半身は尿で濡れた形跡があったという。

また富士子容疑者が逮捕前の事情聴取に対し、「夫が何者かに襲われて興奮していたので落ち着かせようと睡眠剤を飲ませた」などと話していることも分かった。遺体からは睡眠薬の成分が検出されており、自宅から麗輝さんの血痕も発見されていることから、麗輝さんが自宅で何者かに襲われた後に店を訪れ、睡眠薬を服用後に殺害され、遺体を遺棄された可能性が高いとみて調べを進めている。

県警は同日、死体遺棄容疑で両容疑者の身柄を津地検に送検した。県警は認否は明らかにしていないが、2人の交際を巡りトラブルがあったとみて詳しい動機などを調べている。