
全国の都道府県知事らでつくる農福連携全国都道府県ネットワーク(会長・鈴木英敬三重県知事)は26日、障害者が農業の分野で活躍できる環境の整備に向けた「農福連携加速化宣言」を採択した。
宣言は「農福連携の次なるステージ」として、障害者の就労を農林水産業全体に広げる▽農福連携の商品開発などで民間企業と連携する▽農福連携の事例を広く発信する―の3点に取り組むとしている。
この日、全国知事会議に合わせて札幌市内で会合があり、6人の正副会長らが宣言を採択。出席者らは「農福連携を進める人材も育成する必要がある」「企業と連携して進めるべき」などと意見を出し合った。
ネットワークは、三重など40道府県が農福連携の拡大などを目指して昨年7月に設立。事例の共有や国への提言などに取り組んできた。参加者らの呼び掛けにより、現在は全ての都道府県が加入している。