
【尾鷲】25日に就任1年を迎えた三重県の加藤千速尾鷲市長は26日、市役所で記者会見し、「課題は山積しているが、一つずつ解決していく」と抱負を語った。
加藤市長は2年目に取り組むべき最重要課題に財政再建を挙げ、「財政が成り立たないと市政は動かない。31年度の当初予算案が編成できるように徹底的に精査しながら取り組んでいきたい」と述べた。
本年度で廃止が決定している中部電力尾鷲三田火力発電所の跡地利用は、「エネルギーを活用した取り組みや、自然や文化など尾鷲市の特色を生かした集客施設、市民の憩いの場となるような施設をつくっていかなければならない」と語り、同社と検討していくとした。
水産事業は飲食や小売りなど水産関係者から引き合いがあると明かし、「尾鷲の魚はブランド力がある。具体的な話はこれからだが、コラボができるように前向きに進めている」と話した。