武四郎と地方創生紐解く サイネックスが松阪市に100冊寄贈 三重

【「全国を踏破した超人 松浦武四郎」を示す(左から)近藤氏、竹上市長、村田社長=松阪市役所で】

【松阪】全国で行政情報誌を発行している「サイネックス」(大阪市)の村田吉優社長は24日、松阪市役所で竹上真人市長に自身が監修した書籍「歴史で紐(ひも)解く地方創生 全国を踏破した超人 松浦武四郎」を百冊寄贈した。北海道の名付け親として知られる同市出身の松浦武四郎の生誕200年と、同市で創業した同社の創立65周年を記念した取り組み。

同書は歴史思想研究家の近藤静雄氏が執筆。同社で印刷し、創生社(東京都千代田区)から発行した。A5判、167ページ、税別1500円。

村田社長は「調べれば調べるほどものすごくスケールの大きな人物。アイヌが住んでいるところが日本の領土と考え、アイヌと交流を深めながらぐるっと回って国境を定めた。それほどの人が松阪から生まれ、誇り」とあいさつ。

近藤氏は「民間の人が非常に元気な松阪から武四郎が生まれた。アイヌ由来の地名を刻んだのが武四郎の優れた業績。晩年の活動も面白く魅力を感じる。人生そのものがさんぜんと輝く作品だった。つくづくもう少し知られたらと思う」と述べた。

竹上市長は「今年は生誕200年と北海道命名150年がいみじくも重なり、NHKでのドラマ化など注目されている。生誕200年事業に向け北海道アイヌ協会を訪ねた時、理事長から武四郎の業績への謝意を伝えられ忘れられない」と感謝。図書館や学校、公民館で活用したいと述べた。