三重県議会 定数削減の条例案を上程 9月14日に採決

【定数減の条例案を上程した本会議=三重県議会議事堂で】

三重県議会は24日の本会議で、3月の本会議で6増の51となった議員定数を再び45に削減する条例案を上程した。条例案を提出した議員は提案説明で、定数増によって「一票の格差」が拡大したと主張。「県議会の信頼を失墜させてはならない」と訴えた。これに対し、定数減に反対する県議らは、同じ案件を同一会期中に再び審議できない「一事不再議」の原則に反すると指摘した。

条例案は、定数増に反対している自民党県議団、公明党、能動の県議ら5人が、6月27日付で前田剛志議長宛てに提出。総務地域連携常任委員会(服部富男委員長、8人)の審査を経て、9月14日の9月定例月会議初日の本会議で採決される。

条例案は、定数を増やす前に決めていた内容と同じく、尾鷲市・北牟婁郡▽熊野市・南牟婁郡▽度会郡▽多気郡▽伊勢市の各選挙区を1減とし、鳥羽市選挙区と志摩市選挙区を合区する。「猶予期間」などは設けず、来春の次期県議選から適用すると定める。

舘直人議員(能動、4期、三重郡)は提案説明で「定数増によって一票の格差は3倍に迫り、憲法や公職選挙法に違反する状態に陥った」と指摘。「定数減を先送りしてはならない。県民の批判を真摯(しんし)に受け止めて定数を45とすべきだ」と訴えた。

これに対し、日沖正信議員(新政みえ、5期、いなべ市・員弁郡)は質疑で「3月に定数の条例案を採決したにもかかわらず、再び条例案を提出することは一事不再議の原則に反する。次期県議選が迫る中で定数を変えれば県民の混乱も招く」と述べた。

県議会の定数を巡っては、来春の県議選から6減の45で実施する予定だったが、定数増を求める声が浮上し、51に戻す条例案を3月の本会議で可決。これに反発した議員が定数減の条例案を提出していた。