家具や調度品など50点 伊勢で「大安旅館」テーマに企画展 三重

【明治―昭和初期に栄えた大安旅館の調度品などが並ぶ会場=伊勢市中之町の伊勢古市参宮街道資料館で】

【伊勢】三重県伊勢市古市地区で明治―昭和初期に繁栄した旅館「大安旅館」とそのおかみ・井村かね(1887―1974年)にスポットをあてた企画展が、同市中之町の伊勢古市参宮街道資料館で開かれている。8月12日まで。月曜休館で入館無料。

かつて古市は参宮客でにぎわい、江戸時代は日本三大遊郭の一つとして繁栄。御師制度が廃止された明治4年以降は、旅館営業が自由になり宿が建ち並んだ。

明治初期に開業した大安旅館は、当時古市にあった14軒の宿の中で収容規模が大きく、格式高い旅館として栄えた。戦後は皇族らも宿泊したが、時代とともに衰退し、昭和47年に廃業した。

企画展では、大安旅館で使われていた家具や調度品、看板や鬼瓦など約50点と、写真や解説パネルを展示。大安旅館をはじめとする伊勢の旅館の歴史も知ることができる。

また、旅館を支えたおかみかねの生涯を紹介。写真や逸話、直筆などを並べ、客を献身的にもてなし、地元から愛された人生を伝えている。

21日午後1時から、大安旅館を3次元で案内するバーチャルリアリティーのイベントがある。対象は中学生以上で10人程度。参加無料。