AIで魚に自動給餌 鳥羽商船高専生、IT世界大会へ

【開発したシステムを紹介する(左から)河口さんと世古口さん=伊勢市役所で】

【伊勢】鳥羽市の鳥羽商船高専の学生チームが、養殖魚に自動給餌をする人工知能(AI)システムを開発し、今月下旬に米国シアトルで開かれる学生ITコンテスト「Imagine Cup(イマジンカップ)」世界大会に出場する。

チームは、制御情報工学科5年の河口祭さん(19)=伊勢市岩渕=、世古口英大さん(21)=同市小俣町=、生産システム工学専攻科1年の服部魁人さん。

イマジンカップはマイクロソフト社が主催するコンテスト。4月に国内最終予選があり、チームは優秀賞を受賞して世界への切符を手にした。日本からは、ほかに東京大学の2チームが出場。世界大会には、各国の48チームが挑み、英語でプレゼンを行い、技術力や独自性を競う。

チームは、地元の養殖漁業者から相談を受け、昨年からシステムの開発に着手。魚の出荷時期から逆算し、その日の水温や天気、潮汐データから、与える餌の量や給餌時間を自動的に決定するAIを構築した。養殖筏のライブカメラの画像から魚の活動の様子を判定し、餌の量の調整もする。システム開発により、高齢化する漁業者の労働時間を短縮し、無駄な餌の消費を減らすことでコスト削減につなげるという。

13日、伊勢市在住の河口さんと世古口さんが、伊勢市役所で鈴木健一市長に取り組みを紹介した。世界大会に向け河口さんは「出るからには優勝を目指したい」と意気込みを語った。また、一般企業と協力して実証実験を重ね商用化を目指していて「養殖業に革命を起こしたい。漁師の負担を減らし、漁業を支援したい」と話した。