ドクターヘリ、3県連携 紀伊半島知事会議、年内にも協定 三重

【紀伊半島知事会議であいさつする鈴木知事(左奥)=明和町斎宮で】

三重、奈良、和歌山の知事が紀伊半島の課題について話し合う「紀伊半島知事会議」が5日、いつきのみや地域交流センター(三重県明和町斎宮)であり、3県が個別で導入しているドクターヘリを相互に乗り入れて協力することで合意した。救急の効率化や大規模災害発生時の対応力強化が目的。年内にも3県で応援協定を結び、来年1月からの乗り入れを目指す。

3県は27年7月、ドクターヘリの相互運用に向けた合意書を交わした。三重と和歌山は28年4月、運行費用を自県で負担する「相互応援」を開始。ドクターヘリを保有していなかった奈良は、出動要請の際に費用を支払う「共同運用」としていた。

奈良が昨年3月にドクターヘリを導入し、3県による相互応援に向けた見通した立ったことから、今回の合意に至った。三重はこれまでに、奈良から8回、和歌山から3回にわたって出動要請を受け、ドクターヘリを両県に乗り入れている。

鈴木英敬知事は「3県でドクターヘリを相互に利用するというフェーズ(段階)に移れることは歓迎すべき」と述べた。荒井正吾奈良県知事は「相互応援協定になることを喜んでいる」とし、仁坂吉伸和歌山県知事も「お互いに応援し合うことは大賛成」と語った。

一方、仁坂知事は関西広域連合ともドクターヘリの相互応援を結んでいると紹介し、三重、奈良の両県も締結するよう提案したが、鈴木知事は「勉強しながら検討する」、荒井知事は「ウィンウィンにならなければ意味がない」などと述べるにとどめた。