和牛繁殖に貢献で功労賞 津のヤマギシズム、全国和牛登録協会から 三重県内初

【全国和牛登録協会功労賞の表彰状を手にする髙橋さん(ヤマギシズム生活豊里実顕地農事組合法人提供)」】

【津】三重県津市高野尾町のヤマギシズム生活豊里実顕地農事組合法人がこのほど、長年和牛の繁殖・肥育に貢献したとして県内で初めて全国和牛登録協会(本部・京都市)から功労者表彰を受けた。

同法人では20―80歳代の30人が肉牛部門に所属し、約1500頭の牛を飼育する。その内、肉用牛の中で黒毛和種など4品種を指す「和牛」が約900頭で、30年ほど前から子牛の安定した生産を目指して和牛の受精卵をホルスタインや交雑種に移植する受精卵移植に取り組み、近年では毎月約70頭を安定的に出荷する県内一の和牛子牛の生産牧場となっている。

表彰は同協会の70周年記念事業の一環で全農みえが同法人を推薦。22道府県の74の個人・法人が選ばれ、県では初めての受賞となった。先月21日に京都市であった記念式典で同法人理事で肉牛部門をまとめる髙橋護さん(58)が表彰状を受け取った。

髙橋さんは平成27年に和牛の生産農家ら約30軒で設立した県和牛繁殖協議会の会長を務める。髙橋さんは受賞を喜ぶ一方、「近年国内の和牛子牛の生産は後継者不足や東日本大震災の影響などで危機的な状況」として、「5年先、10年先を見据え一生産者としてだけでなく、県全体で繁殖基盤の強化に取り組んでいきたい」と決意を述べた。