無資格で入居者に医療行為 三重県、津の老人ホームを行政処分

無資格で入居者に医療行為をしたとして、三重県は4日、津市一志町片野の有料老人ホーム「高齢者介護ホームnagomi(なごみ)ガーデン」と、施設を運営する「nagomi」(同所、川染紀行社長)に対し、老人福祉法に基づく行政処分を出した。再発防止計画の策定を指示している。

県によると、同社の男性社長=当時=は昨年、医師免許がないのに床ずれで壊死した入居者の女性の皮膚をはさみで切除し、男女3人に採血をしたとして昨年11月に医師法違反容疑で逮捕され、3月に津地裁から懲役2年6月執行猶予4年の判決を受けた。

昨年9月ごろ、県に匿名の通報があったことをきっかけに発覚。津市は4月、高齢者虐待防止法に基づく虐待行為と認定した。施設は県の聞き取りに対し、無資格の医療行為があったことを認めた上で「県や市の指導に従う」などと話しているという。

県は1カ月以内に再発防止計画を策定するよう同社に要求している。県長寿介護課は「事態の重大性を鑑みて処分を決めた。施設がワンマン体制で、職員が注意できなかったことも問題の背景にある。組織体制の見直しも指示している」としている。