伊勢市 県の石灯籠撤去、きょうにも完了 市は13日、国は10月に 三重

【伊勢】三重県伊勢市の県道沿いで4月に起きた石灯籠の落下死亡事故を受け、県などが進めていた市内500基余りの石灯籠の全撤去作業について、国、県、市が4日、終了のめどを発表した。県は5日、市は13日、国は10月中には完了し、約60年続いた不法占有状態が解消される。

石灯籠は高さ2・4―6メートル。市内の国道、県道、市道沿いなどにあり、死亡事故を受けて国、県、市がそれぞれ撤去を進めていた。県と市は26日から始まる全国高校総体までに撤去する方針を示していた。国は時期を示していなかったが、国道沿いの99基のうち13日までに62基を撤去するという。

国道沿いだけ撤去が遅れている理由について、三重河川国道事務所の鈴木克章副所長は「残る37基の石灯籠のそばには電線などがあり、電力会社などに電線の移設作業をしてもらう必要がある。その作業が終わり次第、早期に撤去したい」と説明している。

事故は4月14日に発生。路線バスのサイドミラーが石灯籠に接触し、落下した上部の直撃を受けた男性=当時(81)=が死亡した。

石灯籠は民間団体の「伊勢三宮奉賛献灯会」が昭和30年に寄付を募って建立。献灯会が道路の占用許可を更新しなかったため、32年からは不法占用状態に。39年には献灯会が解散し、長年違法状態が続いていた。