夏の高校野球三重大会13日開幕 いなべ総合・尾﨑監督 60歳の節目、3度目V狙う

【雨上がりのグラウンド、先頭に立って整備作業を行ういなべ総合学園の尾﨑監督=いなべ市員弁町の同校で】

第100回全国高校野球選手権記念三重大会は13日に開幕する。参加61チーム中、いなべ総合学園高校の尾﨑英也監督は今年の暮れ、60歳の誕生日を迎える。人生の節目の年に重なったメモリアル大会の開幕を前に「記念すべき年の大会に臨む喜びをかみしめている。選手と汗を流して、苦労を乗り越える感動を共有できたら」と、2年ぶり3度目の優勝を目指す。
「子どもたちに日々エネルギーを頂いている」と笑う顔は若々しい。還暦を前にした今も、守備練習のノックバットは自ら握る。「打つ方も守るのも走るのも見本を見せられる師範でありたい」とトレーニングも怠らない。3年生の森鼓太朗主将は「誰より熱い。自分たちをやる気にさせてくれる人です」と監督を評する。

前任校の四日市工を含めて、監督として春夏9回の甲子園出場経験を持つ。四日市工を率いて甲子園に初出場した1991年夏は、3回戦敗退も、井手元健一朗投手と松商学園(長野)の上田佳範投手の延長十六回に及ぶ投げ合いで球史に同校の名を刻んだ。

2006年のいなべ総合学園高への異動後もすでに春夏3度の甲子園出場。2016年夏には同校を初の全国ベスト16に導いた。その原動力は野球への尽きせぬ情熱だ。一昨年夏の甲子園は犠打を使わない積極的な野球を採り入れて、全国2勝を実現した。

監督歴は30年を超え、兄弟や親子で教えを請う教え子も出てきた。3年生の正捕手、佐藤大和君は父と叔父が四日市工野球部の歴代主将。叔父の秀之さんは1991年夏の甲子園開会式で選手宣誓も務めた。「(監督は)自分にとって父親のような存在」と語り「高校野球の集大成として、先生のためにも甲子園の切符をつかみ取る」と誓っている。