大蛇見立てた”やぶ”造り練る 津の児童「やぶねり」体験

【伊藤会長(左端)らと「やぶ」を作る児童ら=津市白塚町の市立白塚小で】

【津】津市白塚町の市立白塚小六年生64人が30日、同校で地域に伝わる神事「やぶねり」を体験した。青竹と縄で「やぶ」を造り、伝統行事に理解を深めた。

「やぶねり」は、同町の氏神、八雲神社の祭神・須佐之男命(すさのおのみこと)が八岐大蛇(やまたのおろち)を退治した伝説になぞらえた神事で約350年の歴史がある。

「白塚やぶねり保存会」(伊藤彰啓会長)が継承し、毎年7月11日に青竹を荒縄で結んで大蛇に見立てた約18メートルの「やぶ」を造り、地区内を練った後、海に流す。

体験授業は担い手を育てようと約30年前に始まり、同会の中区青年団が指導。児童は西田久志さん(66)から「祭礼には疫病を防ぎ大漁を祈願する意味がある」と聞いた後、青竹を筒状に重ねて縄で縛り、先端にこもを巻いて「やぶ」を仕上げた。出来上がりを皆で抱えて練りを体験した。

長谷川嵩真君(12)は「やぶの造り方を知って前より関心を持った。祭りが続くと町がまとまるので大きくなったらやりたい」と話した。

伊藤会長(40)は「少子化で青年団は減っているが、生まれる前からある祭りなので継続していけるといい」と話していた。