新種のヨコエビ発見 紀北町・銚子川、富川准教授ら会見 三重

【新種と確認されたチョウシガワメリタヨコエビ=2018年2月、内山りゅうさん撮影】

【北牟婁郡】広島大院の富川光准教授(40)らは29日、三重県紀北町の銚子川河口域で見つけた「チョウシガワメリタヨコエビ」が新種と確認されたと発見した。町役場で記者会見した富川准教授は「ヨコエビの進化を調べる上でカギとなる」と発見の意義を語った。

チョウシガワメリタヨコエビは、全長5ミリ―1センチほどの甲殻類。自然写真家の内山りゅうさん(55)が平成26年、淡水と海水が混じる汽水域で見つけた。

和歌山県立自然博物館の富川准教授と平嶋健太郎学芸員(45)が共同で調査を始め、約30の個体を採取。内側に湾曲した最後尾などから新種と確認し、今年5月に研究成果の一部を国際学術雑誌「ZооKeys」に発表した。

ヨコエビは世界で約1万種、国内で約400種確認されている。海水や淡水まで幅広い環境に生息し、県内の他の河川で見つかる可能性もあるという。

この日、町役場で記者会見した富川准教授は「ヨコエビを保護するため、分布域を調べていきたい」と語った。同席した尾上壽一町長は「銚子川が貴重だと再認識した。自然の保護に努めたい」と話した。

このほか、平嶋学芸員は同日の会見で、銚子川で環境省の純絶滅危惧種に指定されているユウスイミミズハゼと、県指定の絶滅危惧種イドミミズハゼも見つかったと発表した。