屏風に神島、染料で色染め 山出さん、鳥羽市に作品寄贈 三重

【鳥羽市の神島を描いた作品「潮騒の島」を寄贈した山出さん(右)=鳥羽市役所で】

【鳥羽】京都市の染色工芸作家・山出勝治さん(75)が25日、染色技法の一つ「ろう染め」で屏風に描いた作品「潮騒の島」を三重県鳥羽市に寄贈した。作品は市内の離島・神島がモチーフ。山出さんは「絵画とは違う染料の透明感ある爽やかな色合いを見てほしい」と話している。

岐阜県美濃加茂市出身の山出さんは、結婚を機に染色工芸作家だった義父に師事。義父が南伊勢町出身であることが縁となり、伊勢志摩の海や船だまりをテーマにした作品を描いてきた。これまでに津市の県立美術館や鳥羽市の鳥羽水族館で個展を開いている。

潮騒の島は昭和57年の作品。絵画から染色の世界に進んだ山出さんにとって、染色工芸作家としての方向性を見付けた思い出深い作品という。屏風は縦182センチ、横170センチ。漁村や灯台、波などをろう染めで描き、藍色の染料で彩りを加えている。

この日、山出さんが市役所を訪れ、中村欣一郎市長に作品の特徴や思い入れを説明。中村市長は「市民にいろんな機会に披露できたら」と語った。当面、市長室に飾った後、鳥羽マリンターミナルや市立海の博物館などへの展示を検討している。