
【伊勢】三重県伊勢市御薗町高向の横浜ゴム三重工場で25日、火災発生を想定した市消防本部との合同訓練が実施され、従業員と消防隊員ら計約90人が参加した。
訓練は、工場内の物流倉庫で漏電のため出火し、逃げ遅れた従業員2人がいると想定。消防への通報とともに、従業員でつくる自衛消防隊が自社のポンプ車2台を出動させ、初期消火にあたった。消防隊員が到着し、倉庫内の逃げ遅れ者を救助。はしご車も出動し、消防隊員と自衛消防隊による一斉放水が続けられた。
訓練後、三重工場の森本剛央工場長は、昨年5月に同社フィリピン工場であった倉庫火災を振り返って教訓とし「日ごろの防災活動が大事。火を出さないことが第一だが、有事の際には、訓練同様に冷静な行動を取ってほしい」と述べた。