33校、基準満たさない疑い 三重県立学校のブロック塀 教育長会見

【ブロック塀の点検結果を発表する廣田教育長=三重県庁で】

大阪府北部の地震で建築基準法に違反したブロック塀が倒壊して死者が出た問題で、三重県の廣田恵子教育長は25日の定例記者会見で、県立学校のブロック塀を調査した結果、ブロック塀のある33校全てで構造基準を満たしていない疑いがあると明らかにした。「他県と比べて多い。子どもたちの安全が第一なので、なるべく早く撤去したい」と述べた。26日から専門家による調査を始める。

建築基準法はブロック塀の高さを2・2メートル以下に制限。高さに応じて、塀の厚みや基礎の深さなど構造基準が定めている。

県教委の要請を受け、県立学校全70校の教職員が点検。県教委によると、ブロック塀は33校67カ所にあり、構造基準を満たしていたのは伊賀白鳳の1カ所だけ。同校を含む33校66カ所のブロック塀が基準を満たしていない可能性があることが判明した。

ブロック塀が最も高かったのは桑名高のプール西側に設置された3・92メートル。基準を大幅に上回り、大阪府高槻市で倒壊したブロック塀よりも高い。さらに57カ所のブロック塀には、建築基準法で設置するよう規定されている「控え壁」がなかった。

県教委は基準を満たしていない可能性のあるブロック塀には注意表示やバリケードで児童が近づかないようにする。来週半ばには専門家の調査を終える予定。基準を満たさないことが明らかになった場合は撤去し、代わりにフェンスなどを設置する。

鈴木英敬知事はこの日のぶら下がり会見で「地震が発生する前に気付くべきだった」と認めた上で「これまでの法定点検では専門業者から構造基準を満たしていないという指摘はなかった」と述べ、点検方法に問題がなかったか検証する考えを示した。