貨物船と漁船衝突 志摩半島沖、けが人なし 三重

【志摩】24日午前7時40分ごろ、三重県の志摩半島南約15キロの海上で貨物船の船員から「漁船と衝突した」と鳥羽海保に通報があった。双方の乗組員にけがはなく、事故による油の流出もなかった。

鳥羽海保によると、衝突したのは愛媛県今治市の貨物船「黄隆丸」(5195トン)と、地元の漁船「加藤丸」(6・6トン)。貨物船の左側後方が漁船の船首とぶつかった。

貨物船の乗組員は瀬野清則船長(61)ら10人で、広島県福山港から名古屋港に向かう途中だった。鋼材約2千トンを輸送していた。貨物船は漁船に気付いていたが、反対方向から航行する別の貨物船に気を取られて漁船を見失ってしまった。

漁船には志摩市阿児町の加藤金幸さん(78)が1人で乗船。加藤さんは船尾で作業をしていたため貨物船に気付かなかった。

今年に入ってから半年間で、志摩半島沖では今回の事故を含む3件の衝突事故が発生。うち2件は負傷者が出た。鳥羽海保は「いずれも見張りが不十分だったことが原因。早めに衝突を回避する動作を取ってほしい」と注意を呼び掛けている。