避難経路のブロック塀も確認 伊勢市の明倫学区で避難所運営訓練

【避難所運営について意見交換する参加者ら=伊勢市岡本1丁目の明倫小学校で】

【伊勢】伊勢市の明倫学区の住民らでつくる「明倫地区まちづくり協議会」(青木昭一会長)は23日、伊勢神宮外宮に近い同市岡本1丁目の明倫小学校体育館で、「避難所運営訓練」をした。同校は観光客の避難所となるため、避難経路を確認するタウンウォッチングも実施。学区内の自治会や同校、明倫幼稚園の教職員、県・市関係者ら大人約100人が参加して、地域防災への意識を高めた。

訓練は、6班に分かれて図上で実施。同校の間取り図を見ながら、外国人や障害者、ペット連れなど、避難者の状況を考慮して避難させる場所を探し、テレビや毛布の支給、急病人の発生などさまざまな場面を想定して意見交換した。

一方、タウンウォッチング参加者らは2班に分かれ、観光客を避難させる際に外宮前広場から同校までの避難経路となる御幸道路両側の歩道を約30分かけて歩き、石垣や古い屋根瓦など危険箇所を検証。大阪府北部地震で、倒壊したブロック塀の下敷きになり犠牲者が出たことから、避難経路のブロック塀も確認した。

同協議会では、安全・安心委員会(尾関均委員長)を中心に、これまで小学生や保護者ら対象の同訓練を行ってきた。災害時に必要な情報を記した災害対策シートを作成して全戸配布するなど、南海トラフ地震に備えた防災活動に取り組んでいる。

尾関委員長は「明倫地区は海岸から距離があり、災害に対する意識が低い」と指摘し、「訓練をすることで住民の意識高揚を図り、避難者が主体となるスムーズな避難所運営につなげたい」と話した。

青木会長は訓練の終わりに、参加者へ「生き残っていくことが一番大事。『自分の安全は自分で守る』を皆さんと共に実践していきたい」と話していた。