「筋が通らない」 奥野三重県議 知事の体協会長就任を批判

奥野英介三重県議(鷹山、3期、伊勢市)は20日の県議会総務地域連携常任委員会(服部富男委員長、8人)で、鈴木英敬知事が県体育協会長に就任したことについて「県が予算を付けている協会の会長に知事が就任するのは筋が通らない」と苦言を呈した。

奥野氏は常任委の終了直前に発言を求めた上で、鈴木知事の会長就任について「ルールに違反していなくても、県民が聞いたら絶対に『おかしい』と思うはず。知事以外にも立派な人は県民にいる。知事にもマイナスイメージが付く」と述べた。

県国体全国障害者スポーツ大会局は「協会から要請があって引き受けた」と説明。協会からは「三重とこわか国体・とこわか大会を3年後に控える中で、知事に陣頭指揮を執ってもらうことが、態勢強化と士気高揚に効果的だと判断した」と求められたとした。

県によると、鈴木知事は前会長の竹林武一・三重トヨタ自動車会長の任期満了(6月18日)に伴い、同日付で就任。任期は2年だが、協会は「三重とこわか国体・とこわか大会が開かれる3年後も知事に会長を務めてほしい」との意向を県に伝えているという。

県はスポーツ施設の指定管理料や選手強化の委託費などとして、年間で約7億円を協会に支出している。鈴木知事は県と協会が結ぶ契約の当事者が同一人物とならないよう、契約の権限や理事会での意思決定権を除外した上で会長に就任したという。

県が国体に向けて知事が就任したケースを調べたところ、平成20年度の大分国体から、三重国体の翌年に開かれる栃木国体までの間に、鈴木知事を除いて5件があったという。県は知事の会長就任について「制度上の問題はない」としている。