伊賀市の高額土地賃料問題 中岡市議は「辞職勧告相当」 政倫審が報告書 三重

【岩田議長(手前)に報告書を手渡す安本会長=伊賀市役所で】

【伊賀】三重県伊賀市が近鉄伊賀神戸駅近くに設けたバス転回場を巡る問題で、親族が役員の会社と市の賃貸借契約に関与したとして、市議会政治倫理審査会(政倫審)は19日、中岡久徳市議(70)への措置は「辞職勧告が相当」とする報告書を岩田佐俊議長に提出した。

この日、政倫審の安本美栄子会長と上田宗久副会長が議長室を訪れ、岩田議長に報告書を手渡した。岩田議長は取材に「報告書の内容を尊重し、精査したい」と述べ、市議会6月定例会が終わる25日までに中岡市議への措置を講じる考えを示した。

報告書は、市幹部が「金額、期間、面積の交渉は全て中岡市議を通じて行っていた」と証言したことなどから、中岡市議の関与を認定。自身や親族が役員を務める会社と市の契約に関与してはならないと定める市議会政治倫理条例に違反すると結論付けた。

また、報告書は中岡市議の対応について「積極的に問題を解決しようとする真摯(しんし)な姿勢や記憶を思い出そうとする努力、自らの潔白を証明しようとする姿勢に欠ける」などと指摘。同条例に定める「品位と名誉を損なう行為」に当たるとした。

政倫審は4月から5回にわたって開催。中岡市議は「条例が禁止する関与には当たらない」として政倫審からの出席要請を断っていたが、6月5日の審査会には出席し、契約への関与を否定。行政当局と話をした時期や回数は「記憶がない」と答えていた。