江戸―昭和の夏の柄 鈴鹿 伊勢型紙の歴史紹介 三重

【夏に多く用いられた伊勢型紙の文様を紹介する展示の数々=鈴鹿市白子本町の伊勢型紙資料館で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市は13日、同市白子本町の伊勢型紙資料館で伊勢型紙の文様を紹介する「夏の型紙展」を開き、夏の着物や浴衣によく使われた江戸―昭和時代の伊勢型紙や資料など、計31点を展示した。9月2日まで。

雪の結晶を文様にした江戸時代の型紙「雪輪」は市指定文化財。雪は冬の印象が強いが、当時は涼しさを演出するために夏の着物の柄として良く使用されたという。浴衣の反物として白地に大胆なコウモリ柄が染められた昭和20年代の浴衣の反物には、商売繁盛の意味が込められている。

明治―大正時代の型紙屋と染物屋のやりとりを記したはがきや昭和50年代の浴衣見本帳なども展示。はがきからはその年のはやりがかすり柄であることなどが書かれており、当時を知るための貴重な資料の数々が並ぶ。

担当の市文化財課では「先人が夏を乗り切るために生活の中に取り入れたそのバリエーションの多さや美しさに注目してもらえれば」と話していた。