尾鷲・大曽根・海野漁協、三重外湾と合併へ 漁獲量減や後継者不足で 総会で承認

【合併の賛否を投票する組合員ら=海野漁協で】

【尾鷲】三重県尾鷲市の尾鷲漁協、大曽根漁協と、紀北町の海野(かいの)漁協の3漁協は11―13日、総会を開き、三重外湾漁協(本所・南伊勢町奈屋浦)に合併することをそれぞれ承認した。三重外湾漁協の承認が得られれば、計4漁協の合併が決まる。

13日は海野漁協が総会を開き、賛成多数で合併を承認。11日に大曽根漁協が臨時総会、12日に尾鷲漁協が総会を開き、賛成多数で合併を承認した。

4漁協の合併協議は昨年5月、県内17漁協の組合長が集まる漁協組合長会議で、17漁協を伊勢湾地区、鳥羽磯部地区、外海地区の3漁協にする構想を決定したのを受けたもの。合併理由として、漁獲量の低下、組合員の高齢化や後継者不足などを挙げている。

4漁協を含む外海地区では、同7月に熊野漁協(熊野市遊木町)と紀南漁協(紀宝町鵜殿)を含めた6漁協で「外海地区漁協合併推進協議会」を立ち上げ、協議を進めてきたが、同11月と同12月に熊野漁協、紀南漁協が離脱。このため、残る4漁協で合併について協議してきた。

水産業協同組合法では、漁協の正組合員数が20人以下になると、組合を解散しなければならないと定めている。組合が消滅すると、県から漁業権の免許が与えられなくなるため、正組合員数35人の平均年齢が73歳と県内の漁協で最も高い大曽根漁協などは組合の消滅を危惧し、合併を検討してきた。

この日、海野漁協では、議決権がある正組合員54人中、35人が出席し、投票と委任状、書面決議で50人が賛成。賛成が3分の2以上のため、合併が承認された。

濵畑清二組合長(73)は総会後の取材に「漁業者の減少で組合員数が減ると、組合を解散しないといけないので、合併できてありがたい」と述べた。

三重外湾漁協は3漁協の協議結果を踏まえ、29日に理事会を開く予定で、3漁協との合併が議決されれば、来月4日に松阪市で計4漁協の合併調印式が行われる見通し。