明和町 中井町長、今期で退任 がん再発リスク懸念 三重

【今期で退任すると表明する中井町長=松阪市役所で】

【多気郡】三重県の中井幸充明和町長(70)は11日、松阪市役所で記者会見し、任期満了(12月11日)に伴う町長選に立候補しないと表明した。2月に食道がんの摘出手術を受けていて、「がんの再発リスクを負いながらの務めは迷惑をかける」と退任理由を述べた。

町長選は11月13日告示、同18日投開票。中井町長は「後継者指名はしない」と話した。今のところ出馬表明はない。

中井町長は平成27年11月に人間ドックで食道がんが見つかり、28年2月に三重大学病院で摘出した。「町長の職は気力はもちろんのこと、体力も充実していないと務められない」「南海トラフ地震などを考えると町民に多大な迷惑をかける」と語った。

5カ町村での合併計画が白紙に戻った後、18年に町長に就任した。合併しなかった選択について、「地域の特性が生かせるので良かった。ただ、明和中学校や役場庁舎の建て替えに合併特例債を適用できず、厳しい財政運営を余儀なくされている」と述べた。

中井町長は県立松阪工業高校を卒業後、同町役場に入り、企画広報課長や総務課長を歴任。18年の町長選で初当選し、3期目。