あぜ道なぞるちょうちん行列 三重・熊野「丸山千枚田の虫おくり」

【ろうそくの火が点灯され、幻想的な棚田=熊野市紀和町丸山の丸山千枚田で】

【熊野】田んぼのあぜを練り歩き豊作を祈る伝統行事「丸山千枚田の虫おくり」(丸山千枚田の虫おくり実行委員会主催)が6月9日夜、三重県熊野市紀和町丸山の丸山千枚田で開かれ、約1000人が訪れた。

イベントは午後5時半に路上ライブで始まった。同6時に棚田に設置された1340本のろうそくを点灯した。

同7時ごろに行列が丸山神社を出発。明かりが棚田を幻想的に照らす中、太鼓や鐘、ちょうちんを持った虫おくり行列が「虫おくり殿のお通りだい」の掛け声とともに約1キロを練り歩いた。

丸山地区では、かつて農薬がなく害虫に困っていた人らが太鼓と鐘、たいまつを持って練り歩き、害虫を追い払う虫おくりを実施していたが、昭和28年に途絶えた。平成16年に熊野古道の世界遺産登録を記念し、紀和町の住民が中心となって伝統的な農耕文化を残そうと復活した。