ドイツ個展前に津で展示 久保さんの木版画31点 三重

【木版画の作品を紹介する久保さん=津市中央の三重画廊で】

【津】三重県津市河芸町の木版画家、久保舎己さん(69)の個展が6日、同市中央の三重画廊で始まった。3年前ポーランドの強制収容所で感じた思いを表現した新作を中心に31点を展示・販売している。10日まで。

久保さんは津市に生まれ、ドイツ表現派の作品に影響を受け昭和50年から独学で木版画を制作。国内やドイツ、ポーランドで個展を開催しており今月下旬にドイツのブッフハイム美術館での個展を控えている。

同画廊での発表は5年ぶりで、3年前ポーランド滞在中にアウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所を訪ね、抱いた思いを形にした「ビルケナウ第2収容所」「僕の原爆ドーム」などを出品。真っ暗な中にぽつりとある建物は「そこに至るまでにどれだけのことをしてきたかを思い対象を小さくした」と話す。

久保さんは「年と共に関心のあり方は変わり生きている間は何もかも課題になる。今感じるものを内側から表現したい」と話していた。