覚醒剤密売、起訴内容認める 被告男、宅配便で客に発送 津地裁初公判 三重

仲間と共謀して宅配便を使って覚醒剤を販売していたとして、麻薬特例法違反などの罪に問われた、愛知県小牧市一丁目、無職近藤忍被告(48)の裁判員裁判初公判が5日、津地裁(田中伸一裁判長)であり、近藤被告は起訴内容を認めた。

検察側は冒頭陳述で、「覚せい剤取締法違反などで受刑中に刑務所で出会った男と出所後に覚醒剤を密売することを約束し、平成28年9月から密売を開始した」と指摘。主に共犯の男が仕入れた覚醒剤を、宅配便を使って松阪市などに住む顧客らに発送する役割を果たしていたとし、密売行為の重要性や結果の重大性などを強調した。

弁護側は、「被告人一人の犯行ではなく、もう一人の共犯者との計画。果たした役割の違いに注意してほしい」とし、また同種事案と比較した総取引量や売上高の度合いから量刑を判断するよう主張した。

起訴状などによると、近藤被告は共犯者である石井一美被告(55)=覚せい剤取締法違反罪で起訴後、麻薬特例法違反に訴因変更=と共謀して28年9月―29年5月までの間、愛知県内の運輸会社配送センターから多数回にわたり松阪市内の男性を含む複数の顧客に覚醒剤を宅配便で発送し、密売を業として利益を得ていたとしている。