官民一体で自然と共生 紀北町議会が環境宣言採択 汚染土壌処理施設問題受け 三重

【「自然と共生の町」宣言を賛成多数で採択した紀北町議会=町議会議場で】

【北牟婁郡】水源地周辺に民間の汚染土壌処理施設が計画され、のちに町が中止した問題を受け、三重県の紀北町議会は5日の本会議で、行政と住民が一体となって環境問題に取り組む環境宣言「『自然と共生の町』宣言」を賛成多数で採択した。

同宣言は、同町上里に建設計画が持ち上がり、町民の反対などを受けて中止となった汚染土壌処理施設を巡り、町水道水源保護審議会が町に対し「環境全般についての対策を講じられたい」との付帯意見を付けて答申。住民や議員からも環境宣言や環境基本条例の制定を求める声が上がっていた。それを受け、町は町民を対象に、パブリックコメントを募集しながら、環境宣言の制定を進めてきた。

同宣言は本文と行動指針で構成。本文に「町、住民、事業者は自然の景観と環境が生活と密接なものであると深く認識し、自然・環境を守るため、ここに『自然と共生の町』を宣言する」と明記した。

行動指針には「自然・環境問題に一体となって取り組む」「豊かな自然を尊び、親しみ、未来につながる活動を行う」「自然を守り、健康で豊かな生活を築く」との3項目を示した。

この日の本会議では、複数の議員から「宣言だけではなく、条例の制定を進めてほしい」などと声が上がった。

尾上壽一町長は「まずは町民が環境宣言に基づいた行動をしてもらい、条例は慎重な議論をした上で、本年度中に検討していきたい」とした。