
【津】津市渋見町の三重県立津商業高校ビジネス科2年の鵜飼初笑さん(16)が、先月津市であった全国高文祭弁論大会県予選で最優秀賞に輝き、8月に長野県東御市で開かれる全国大会への切符を手にした。情報システム科2年の山口光太郎君(16)は優秀賞を獲得した。
県予選には県内4校から5人が出場し、7分以内の制限時間で思いを述べた。鵜飼さんは「美しい言葉を使いましょう」と題し、若者がSNS上で使う極端に簡略化した表現や日常での言葉遣いを題材に、「美しい言葉があることを知らずに簡略語しか知らない子どもが大人になったら一体どうなるのか」と問題提起。「きれいな言葉で日々気持ちを伝えよう」と呼び掛けた。
山口君は「経済学から見た持続可能な社会のために」と題して現代社会で正の循環を生み出す仕組みを考察。推敲(すいこう)に時間がかかり読む練習がほとんどできなかったとして「来年機会があれば挑戦したい」と話す。
鵜飼さんは「(最優秀賞は)実感がない」としながらも「全国大会に向け、言葉の言い回しや相手に伝わる表現を練習していきたい」と意欲を見せていた。