津 高齢化社会の現状語る ジャーナリスト大江氏 三重

【講演する大江氏=津市大門の都ホテルで】

【津】伊勢新聞社政経懇話会5月例会が31日、三重県津市大門の津都ホテルであった。ジャーナリストの大江舜氏(70)が「団塊世代~君たちはどう生きるか」と題して講演。高齢化社会がもたらす現状を取材を基に話し、会員ら約40人が聴講した。

大江氏は大学卒業後出版社の新潮社に3千人に1人の狭き門を突破し入社。社員時代、「天才的編集者」と呼ばれていた故齋藤十一氏が常々「本はタイトルが全て」と言っていたことに触れ、自身の近著「団塊絶壁」について「まず言葉が頭に浮かび、そこから連載を始めた」と明かした。

同書では実際の取材に基づき最先端医療、老人ホーム、尊厳死など多岐に渡って高齢者を取り巻く現状を掘り下げており「団塊世代について書いたものは多いが当事者として書いたのはおそらく初めて。これからどういうことが起こるかを突き詰めた」と紹介した。

自身のがん治療体験についても話し、加入していた保険会社の先進医療特約制度の問題点を手紙で社長に伝えたことをきっかけに約款が変更されたとして「私のがんとペンの力も捨てたもんじゃないと思った」と振り返った。