男性研究員を停職5カ月 三重県が懲戒処分 書店などで4万円万引

【県職員の処分を公表し、頭を下げる担当者=三重県庁で】

愛知県名古屋市の書店などで約4万円分の商品を万引したとして、三重県は31日、工業研究所金属研究室(桑名市)の男性主幹研究員(49)を停職(5月)の懲戒処分とした。男性研究員は「大型店舗に行くことの高揚感があり、衝動に駆られた」などと説明したという。

県によると、男性研究員は昨年12月27日午後2時ごろ、名古屋駅近くの商業ビルに入る家電量販店で、パソコンのキーボードなど4点(2万3910円)を盗んだ後、別の階にある書店でもIT関係の書籍8冊(1万6999円)を盗んだ。

警備員が呼び止めて警察に通報。男性研究員は愛知県警による任意の取り調べに対し、犯行を全面的に認めたという。同県警は4月上旬、男性研究員を窃盗(万引)の疑いで書類送検し、名古屋区検は同月26日付で不起訴処分(起訴猶予)とした。

男性研究員が上司に身元の引き受けを依頼したことをきっかけに県が把握。男性研究員は県の聞き取りに「大型の店舗に行く高揚感や開放感があり、衝動に駆られた。気持ちが緩んでいた。多くの迷惑を掛け、深くおわびする」と話している。

男性研究員は金属材料の試験研究や中小企業の支援を担当。依願退職はしていない。県人事課は「業務には熱心で、職場でもトラブルはなかった」と説明。「不祥事への再発防止に取り組む中での新たな処分を非常に重く受け止めている」としている。